3000系 (エンドウ)
多くの私鉄車両がラインナップされていた80年代のエンドウ製品に3000系もありました。82年秋頃の発売だったと思います。車体はエンドウ標準の金属製(真鍮)で、正面のカラーマスクをプラ製として標準のスカイブルーの他に好みで色を塗れるようにクリアーのマスクパーツが付属していました。ディスクが回転するパイオニア台車も車輪内側で車軸を支持するエンドウ方式ならではのアイデアで当時の3000系をよく再現していると思います。TS台車やクーラー等は後に発売された5000系にも流用されました。その後、83年夏に新宿京王百貨店で開催された鉄道模型の世界展で記念製品として冷房付き4両セットが発売されたり、クラフトキットの名称でHOのバラキットのような形態で発売されていましたが、現在では絶版になってしまいました。
エンドウの私鉄シリーズとしてリリースされた3000系は当時の最大勢力だった冷房改造車をプロトタイプとしており、厳密に言うとドア窓が金属支持の第10〜第13ですが、付属のパーツを利用して手軽にレインボーカラーを再現出来るように配慮されていました。 5両セット 定価15800円 |
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先頭車 車体はクハ3700/3750共通で正面上部の丸みがやや大きいですが、3000系の雰囲気がよく表現されています。床下機器はスカイライナーの流用ですが、回転するパイオニア台車と交換できるカラーマスクはこの電車の最大のギミックとして語り継がれています。 |
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中間車 3両ある中間車は冷房改造時の屋根上配管がちゃんと作り分けられています。デハ3100のベンチレーターは再現する編成によってユーザーが付けられるように別添えされていました。台車もTS801が新規に製作されています。 |
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完成品発売後に少量発売されたクラフトキットです。基本的に完成品のバラキットですが、動力/パンタは別購入する必要がありました。完成品に装備されていたライトユニットは付属していません。 定価 9800円 |
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先頭車キット 完成後に収納できるクリアケースに1両ごとにパーツが収められています。カラーマスクはクリアパーツが付属していました。 |
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中間車キット トレーラー台車は全車に付属しており、動力化の場合はこの台車枠を利用します。側面窓のサッシは窓セルに印刷表現されています。妻面の窓セルはありません。 |
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発売していた当時、立川のモデルプラザエンドウで入手した分売パーツです。クハの分散クーラー(右)は京阪3000系と共通だったらしくテレビカークーラーと書かれています。 | ||
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3000系/5000系に付属のステッカー 文字はつぶれ気味ですが永福町なども含まれており、使用しない1次車や試作冷房車のナンバーもあります。 |