2010年5月にマイクロエースより製品化発表のあったNゲージ鉄道模型京王3000系2種の試作品が、
幕張メッセで行なわれた第50回全日本ホビーショー(一般入場日10月16、17日)の同社ブースにて展示
されました。未塗装状態で今後の修正箇所もあると思われますが、2011年1月以降とアナウンスされている
発売が楽しみな製品です。

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すでに1000系4種(1001、1003、1004、1005F)を製品化してるマイクロエースから、井の頭線完全引退の迫る3000系製品化が決定しました。

原型車とリニューアル車を作り分けてあり、今後のカラーバリエーションにも期待したいです。
原型車(クハ3720)

山側

マスク部側面側にパーテーションラインらしき物が見られ、仕上がりに影響が出るのか気になります。
リニューアル車(クハ3728)

山側

前面ガラス上部に隙間があり、修正される事を期待します。
乗務員室ドアの手すりも、かなりオーバーに見えますが、
塗装後は案外そうは感じなくなるかもしれません。
デハ3020屋根

左が渋谷方

クーラー上面はモールドも細かく好ましいですが、側面のルーバー部は改良の余地があると思います、ルーバー部周囲にHゴムのような縁が付いてくれるのが理想です。同形態のクーラーは他社でもルーバー上部に近づくにつれモールドが消えていきますが、金型の抜き勾配との兼ね合いでしょうか?
デハ3028屋根

左が渋谷方

近年の同社製品では、フューズ箱からの配管が屋根配管までの区間のみあるものがありましたが、3000系ではフューズ箱のみとなっています。

車端部の小さな機器箱は真横からの形態が実車と違って見えます。実車ではもっと箱の様な形状ですが、モデルでは上部にサイズの違う蓋?があります。
デハ3078(動力車)側面

山側

動力下部を覆う箱に床下機器モールドがあるマイクロエース標準の構成となっています。MGがかなり出っ張っています。
前面(左クハ3770、右クハ3778) 

窓位置や灯具の配置位置バランス等は実車のイメージと合っており、3000系の顔の印象を的確に再現してあると思います。

点灯式にしたヘッドライト部の立体感と強度確保のため太くなったテールライト周りも機能優先としては納得できます。

原型車は窓がわずかに奥まって見えますが、完成時もそうなのか心配です。

方向幕は周囲の角が立ちすぎていると思います、ガラス部も大きすぎるように見えますが、Hゴムがガラス側モールドなので、塗装後には違って見える(違和感なく)のではないかと思います。
前面比較

前面を実車と比較してみました。原型車の方は譲渡車である上毛700系です。
クハ3770 上部より

ワイパーが印刷ではなく、ガラスにモールドされています。スプリングの表現された連結器胴受けは精密感がありますが、ブレーキ管の表現はないのでしょうか?

実車では種別版掛け中央部と種別灯がほぼ一直線上にあります。(〜3019は中央寄り)
クハ3720側面

側面窓が大きすぎるとの声が多くありましたので、実車写真と合成してみました

確かに下方にわずかに大きいようですが、ガラス側のサッシを塗装すれば印象も変わるのと思います。

乗務員室窓部はぜひ改良してほしいです。
クハ3770とデハ3120の連結面

ちゃんと別パーツで幌が付いています(笑)GM製を見慣れているので…

台車は黒成型で、伊豆急リゾート21の流用と思いきやTS−801Bを新規製作してありました。(車体側ボルスタアンカー受けが全て車端側向き)
クハ3778とデハ3128の連結面

リニューアル車には妻面にハシゴが付いています。

床下機器はデハ3000とデハ3100の作り分けま
ではしていませんが、彫りも深くよく再現されていま
す、今回の展示では見えない反対側の抵抗器等も
見てみたいです。
デハ3127側面

抵抗器側の側面(鉄模連ショウで撮影)
台車TS801B/TS821

台車は黒成型で、伊豆急リゾート21の流用と思いきやTS−801Bを新規製作してありました。(車体側ボルスタアンカー受けが全て車端側向き)(鉄模連ショウで撮影)
デハ3127妻面

下部に大きくカプラーの逃げ(切欠き)がある。(鉄模連ショウで撮影)