仮台車
仮台車(かりだいしゃ)は、工場や検車区で台車の検査時に車体を移動できる様に仮に付ける台車で、その鉄道会社の古い形式の台車が使用されていたりして、なかなか興味深いものがあります。さて井の頭線で使われている物は...
![]() |
ブリル製台車 かなり以前に使用されていましたが、なぜ井の頭線にこの台車があるのか謎です。(現在は若葉台工場内に保存されています)) (京王線談話室のK.Okaさんより玉南電気鉄道1925年製車両のブリル77−E−1(27E)では、との御教示を頂きました。帝都電鉄創業以前の台車がまだ現存する事になります。 |
|
![]() |
パイオニア型台車 TC車のパイオニア型と、TS821A台車の交換で発生した余剰品を仮台車にしたと思われます。意外な所で活躍していました。 北陸鉄道浅野川線内灘駅にある検修庫にパイオニア台車の仮台車が現存しているようです(詳細不明 2010−10記) 上毛電鉄大胡車庫にあるパイオニア台車の仮台車は、東急7000系用のTS−701です(2010−10記) |
|
![]() |
パイオニア型仮台車使用時の姿 その昔あったエンドウ製Nゲージにそっくり! |
|
![]() |
TS821A台車 廃車になった3000系のTC用台車を再利用しています。No1とNo2があります。ボルスター部が無いだけなので、あまり違和感がありません。 |
|
![]() |
番外編 K−3型台車(保存前) K−3型台車は、昭和8年に井の頭線が開業した当時走っていたモハ100型の台車です。晩年はサハ1300/サハ1250型の台車として昭和59年まで活躍しました。廃車後はしばらく富士見ヶ丘検車区の片隅に留置されていましたが、現在は京王線のA−1型台車/デハ2015号と共に若葉台工場に保存されています。 リベット組立て構造が主流だった当時、一体鋳鋼構造だったK−3型台車は大変貴重な存在でした。東急を経て豊橋鉄道クハ2731で最後まで使われていたK−3台車も同鉄道の昇圧により見られなくなってしまいました。 |
|
![]() |
K−3型台車(保存後) 若葉台工場にて保存中の姿です。 |