井の頭線沿線案内

井の頭線の前身である帝都電鉄とのちの京王帝都電鉄、そして現在の京王電鉄の沿線案内を集めてみました。このなかで帝都電鉄の沿線案内の表、裏面を紹介します。昭和8年に渋谷〜井の頭公園間で開業した帝都電鉄は翌年に吉祥寺まで延長、そして昭和15年には小田急電鉄と合併してしまいました。路線図中の一高前駅は昭和10年8月に東駒場から改称され、となりの西駒場駅は昭和12年に駒場へと改称されていますので、
この沿線案内は昭和10〜12年頃の物だと思われます。

表面 1

井の頭線最大の行楽スポットが井の頭公園であるためタイトルも井之頭へとなっています。

右側の運賃表を見ると、渋谷〜下北沢6銭、永福町9銭、久我山19銭、吉祥寺23銭となっています。
表面 2

路線図です。各種雑誌に発表されている沿線案内には山手急行線が点線で記入されている物もありますが、これにはありません。

大宮八幡宮脇の公園は、現在の和田堀公園なのでしょうか、豆汽車や豆自動車と記されています。釣堀も現在の武蔵野園のルーツかもしれません。

京王線には御陵線も見えます。
裏面 1

井の頭公園の案内があります。

裏面 2

大宮八幡宮の案内があります。

左側に井の頭公園のボート池と昔の七井橋の写真があります。
昭和60年代の沿線案内

今は無き沿線のゾーンカラーが制定された頃のもので、路線図もゾーンカラーに分けられています。
平成時代の沿線案内

京王線のニューフェース8000系が登場まもない頃のものです。路線図は駅名とローマ字の表記が斜めに書かれた見にくいものです。